【調停手続き】調停を申し立てる側が相手方の住所地を管轄する家庭裁判所に申し立てる

複雑な人生を生きる家族

自力でやるだけやってみた

婚姻費用分担請求

父が家を出てから、一年が経とうとしていた。

その際、一切生活費を入れない父。

どうしたものかと困り果てる。

色々調べていると『婚姻費用分担請求』というものがあるのを見つけた。

とても弁護士さんを付けて費用を払える余裕がなかったので、自力で必要書類を集めて家庭裁判所へ提出してみた。

12月のこと

複雑な事になった

住んでいる地域の家庭裁判所に書類を郵送で提出した。

裁判所から連絡が入り

私と母

母は生まれつきの難聴。

補聴器で会話はできるけれど、ほぼ口の動きで感じ取っていると。所々聴き落としたり聴き取れないこともあり電話は、私がそばで付き添い紙にササッと書いたりジェスチャーしたり何とか凌いだりのやり取り。

こちらの裁判所ではできないので隣県の〇〇裁判所で行われると聞かされ、「はい」と返事をし電話は切ったものの、思っていたより重大な事になってしまうのかと恐怖が襲ってきた。

怖くなり母と

「どうしようか」

「とんでもない事になってしまうのかな」

悩んだ挙句心配は膨らみ勇気を振り絞って再度、詳しく聞くため裁判所へ電話をしてみた。

恐ろしく小さな、か細い声のトーンの物々しさを感じる男性の方が出て担当者さんへ繋いでくれた。

打って変わって、ハキハキされた声の男性が出られた。

恐る恐る

「そんな大きな裁判所へ行かないといけないのか」的な事を

聞いてみると

「あ〜いやいや違います」

「〇〇裁判所〇〇支部になります」

と〇〇支部と聞いて

これまた「えっ何で」

と思ったのは

〇〇支部というのは

父が暮らしている地域の裁判所になるからであった。

何で、こっちの近い裁判所じゃないとダメで向こうに合わせないといけないのか聞いてみたら

すごく弁の立つ内容を、ば〜〜〜っと話される。

母は難しい顔をしている。

言っていることは、さっぱり覚えられる訳もなく、おおよそ理解ができホッとしたけれど。

これはとても高齢の母にとっては理解ができなさそうなテンポの話し方だった。

高齢でなくても、難しいことを話されていた。

調停を申し立てる側が相手方の住所地を管轄する家庭裁判所に申し立てて、その裁判所で調停手続きをされるのが原則

だということを知らずに申し立ててしまっていた。

郵送した書類

提出した書類は二つの手続きが提案された。

一旦取り下げて再度こちら側から父の住む〇〇支部へ書類を提出するか、裁判所の方から手続きをしてくれる事を提案されて、取り下げずに提案された方法で手続きをしていただいた。

書記官の方もそのほうが良いような、すごく張り切ってくれているようで心が軽くなる思いがしたのと頑張れる気がした。

暮れであったこともあり、手続きは年明けからとなった。

一応安堵した。

年明けから始まった調停

書類が〇〇支部へ届き、再度電話での連絡が入り、事情などが聞かれた。

「実家ですか」

父が出ていったのではなく母が父の元から出たように受け取られていた。

「いえ、違います」

父が出ていった所は、隣県の市町村を4つ程跨ぐ遠い場所。

実は、そこの同地域には弟(三男)も住んでいる。

遠い地域の場合は電話でのやり取りもあり提案されたけれど、母は難聴もあり父の住む地域まで出向くことにした。

この時の、やり取りで書記官の方は電話越しできちんと対応できているので、出向くことなく電話でできるのではと仰られたけれど、この時は私がそばで母に伝えつつのやり取りで何とか凌げた。調停当日とても母一人で電話の受け答えができそうもない。当然録音も禁止されている。やり取りで行き違いがあればとんでもない事になり兼ねない。

母は、電車を乗り継いで出向くことになった。

一人だけの調停

父は調停には出てこなかった。

裁判所からの通知の書類も提出していなかった。

調停員さんと話し合いが行われ

母は、父はきちんと生活費を入れてくれるか不安だと述べると、女性の方が

「どうとでもなります」

生活費を早い段階で得られるようにしていきましょうと

心強い言葉をいただけた。

帰宅した母からそのことを聞いて

母と二人で、なんだろう?と

不思議でしたが、この頃は少しホッとしていた。

第二回目

第二回目が行われるまで二週間期間があり、その間に必要な書類を用意してくださいと伝えられた。

必要な書類は父の

所得証明書、課税証明書、戸籍附票

戸籍附票とは

戸籍に記載されている人の住所の履歴を記録した書類。本籍地の市区町村で戸籍の原本とともに保管されており、戸籍法ではなく住民基本台帳法を根拠法としている。

この書類を取り寄せるのに苦戦した。

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